AIにプラモデルの作り方を聞いてみた|初心者キットでハルシネーション検証

「説明書なしでガンプラを作れるのか?」
そんなちょっと無茶な問いを、今回はAIに投げてみました。テーマは“遊びながら学ぶ”。ただ便利さを体験するだけでなく、AIの弱点=ハルシネーション(もっともらしい誤り)にも気づける検証となりました。
今回使ったのは、初心者向けで有名な
→ ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム
工具不要・接着剤不要のいわゆる“入門キット”。これならAIの指示だけでも組めるのでは?ということで、実際に試してみました。
今回の遊びルール
ルールはシンプルです。
- AIに「説明書を見ずに組み立てられるように説明して」と依頼
- その指示だけを頼りに組めるか検証
- 間違いや違和感を“ゲーム感覚”で探す
ポイントは、「正解を知ること」ではなく、どこが怪しいかに気づくことです。

Geminiへのプロンプト
AIの回答はかなり優秀だった
まず驚いたのは、AIの説明の完成度です。
- 頭 → 胴体 → 腕 → 脚の順で組み立て
- 左右パーツは同時進行が効率的
- 「全部のパーツを先に外すな」という初心者向け注意
など、全体の流れはほぼ完璧。
正直、「これそのままいけるのでは?」と思えるレベルでした。
さらに、ランナー(パーツの枠)ごとに役割を分けて説明してくるあたりも秀逸。
- A1:頭・胴体・武器
- A2:腕
- A3:脚
- A4:関節
…といった具合に、いかにも“それっぽい”構成になっています。
ここまでくると、多くの人がこう感じるはずです。
👉「もう説明書いらないのでは?」

かなり詳細に回答してくれるGemini
しかし、よく見ると違和感がある
ここからが本題です。
一見完璧に見えるこの説明、実は微妙に間違っています。
違和感①:ランナーナンバーが違う
まず気づきたいのがここ。
AIは「A1〜A4」とランナーを分けて説明していますが、
実際のキットと照らし合わせると、この分類が一致していません。
(実際は「B」ライナーもあったり、腕や脚のライナー番号が違ってたりしてました。)
つまり、
- 完全にデタラメではない
- でも正確でもない
という絶妙にズレた状態。
これがまさにハルシネーションの特徴です。
違和感②:構造は合ってるのに細部がズレる
組み立ての流れ自体は正しいのに、
- パーツの向き
- 接続の順番
- 細かい位置関係
などが微妙に違う箇所があります。
初心者だと気づかないレベルですが、
経験者だと「ん?」と引っかかるポイント。
👉これが一番危険です。
“正しそうだから信じてしまう”。
違和感③:「ありそう」で作られている
AIの回答をよく見ると、
- 他のガンプラでも通用する一般知識
- よくある構造パターン
を組み合わせて説明していることが分かります。
つまり、
👉「このキットを正確に知っている」わけではなく
👉「それっぽい答えを生成している」だけ
という状態です。
これがハルシネーションの正体
今回のケースを整理するとこうなります。
- ✔ 大まかな流れ → 正しい
- ✔ 構造の理解 → かなり正しい
- ❌ 細かい情報 → 間違っている
この“ほぼ正解だけど一部ズレている”状態こそ、
AIのハルシネーションの典型です。
しかも厄介なのは、
👉 自信満々に説明してくること
間違っている部分も含めて、
一切迷いなく断言してきます。
なぜ気づきにくいのか?
この手のミスが厄介なのは、立場によって見え方が変わるからです。
初心者の場合
→ 比較対象がないので、そのまま信じてしまう
経験者の場合
→ なんとなく違和感はあるが、説明できない
つまり、“違和感レベル”でしか検知できないことが多いんです。
遊びながら見抜くコツ
ここからがこの企画の面白いところ。
AIを使うときは、ちょっとした意識で精度の見抜き方が変わります。
① 細かい部分を見る
今回でいうと「ランナーナンバー」。
こういうディテールほどズレやすいです。
② 完璧っぽい説明を疑う
やけに整っている回答ほど、
“それっぽく作られている”可能性があります。
③ 一ヶ所でもズレたら全体を疑う
AIは「全部正しい」か「全部間違い」ではなく、
部分的にズレるのが特徴です。
まとめ|AIは“正しそうな嘘”をつく
今回の検証で分かったことはシンプルです。
- AIはかなり優秀
- でも細部は普通に間違える
- しかもそれが分かりにくい
だからこそ重要なのは、
👉「使う」だけでなく「疑う」こと
そして、それを真面目にやるのではなく、
遊びとして楽しむのが一番効率的です。
あなたもやってみて
この遊び、誰でも簡単にできます。
- AIに「〇〇の作り方」を聞く
- あえて説明書を見ない
- 間違いを探すゲームにする
おすすめは、
- プラモデル
- 料理
- DIY
あたり。細かい工程があるものほど面白いです。
👉 コメントで募集中
「ここ違うんじゃ?」と思ったポイント
「このテーマで検証してほしい」など
次のネタにします。
AIは便利ですが、万能ではありません。
だからこそ――
遊びながら学ぶのが、いちばん強い使い方です。


